血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急上昇し、その反動で急降下する現象のこと。ダイエットや健康の話でよく見かけるこの言葉を知っておくと、「なぜ昼にがっつり食べると午後に眠くなり、すぐまた何か食べたくなるのか」が説明できる。
血糖値スパイクとは?食後の急上昇と急降下のこと
血糖値スパイクとは、文字どおり血糖値が「スパイク(とがった釘)」のように急上昇・急降下するグラフの形から来た言葉だ。糖質の多い食事(大盛りのごはん、ラーメン、甘い飲み物など)を一気に食べると、血糖値が急激に上がる。すると体は慌てて インスリン を大量に出し、今度は血糖を下げすぎてしまう。この 急上昇 → 急降下 のジェットコースターが、血糖値スパイクの正体だ。
目安として、空腹時の血糖値は正常ならおよそ70〜100mg/dL。ところが、健康診断の空腹時血糖が正常でも、食後だけ血糖が140mg/dL以上に跳ね上がる「隠れ高血糖(食後高血糖)」のケースもある。自覚しにくいぶん、食べ方で予防する意識が大切になる。
血糖値スパイクが体に起こす3つのこと
血糖値スパイクが厄介なのは、太るだけでなく、日中のパフォーマンスまで奪うからだ。主に次の3つが起こる。
- 脂肪をためやすい:急上昇のたびにインスリンが大量に出て、余った糖を脂肪に変える。これが太る直接の原因になる。
- 強い眠気:急降下で血糖が下がりすぎ、食後に猛烈に眠くなる。午後の仕事や勉強の集中力が落ちるのはこのためだ。
- またすぐ空腹に:下がりすぎた血糖を戻そうと、体が「もっと食べろ」と要求する。これがドカ食い・間食がやめられない正体だ。
血糖値スパイクを抑える食べ方のコツ
ポイントは、糖質を「ゼロにする」ことではなく、急上昇させないことだ。背徳飯を諦めなくても、次の3つを意識するだけで血糖値スパイクはかなり抑えられる。
- ご飯の量を少し減らす:牛丼ならライス少なめ、ラーメンなら替え玉しない。茶碗1杯のご飯は糖質約55gあるので、半分にするだけで約27g削れる。糖質の総量が減れば、上がり幅そのものが小さくなる。
- 食べる順番を変える:野菜やタンパク質・脂を先に、糖質を後にすると、血糖の上がり方がゆるやかになる。同じメニューでも順番だけで差が出る。
- 早食いしない:同じ量でもゆっくり食べると急上昇しにくい。最低でも15分はかけて食べたい。
たとえば牛丼を食べるなら、先に牛丼のサラダや具(頭)から食べてご飯を後に回すだけでも、血糖の上がり方は変わる。
血糖値スパイクを起こさない食べ方さえ覚えれば、好きなものを食べても太りにくくなる。我慢ではなく、食べ方を変えるだけでいい。まずは次の一食から、ご飯を少し減らして野菜から食べる——それだけで十分に効果がある。